夫は、フランケン化している時でも、「おかあさ~ん」と呼んでくれます。
フランケンと化した夫に、「おかあさ~ん」と呼ばれると、私は嬉しくなります。
どんなにフランケン化しても、やっぱり夫は、私を探している。
そりゃそうだ、夫は私を
愛しているんだもの。
脱出口を求めているフランケンは、窓の外に向かって「おかあさ~ん」と、呼びかけます。
私は、家の中から「は~い、お母さんはここにいるよ。」と返事をします。
フランケンは、声のするほうを振り返ります。
でも、フランケンには、探していたお母さんの姿を見つけた喜びは無く、眉間に皺を寄せたまま、違う、違う、と言う表情で、再び外に向かって、「おかあさ~ん」と呼びかけます。
最近、気が付きました。
フランケンが探している「おかあさん」は、私ではないと言う事を。
私と言う人間は、今の夫にはどんな存在なのだろうかと思う。
夫が探している「おかあさん」は、何処にいるんだろうか?
ほんの半月ほど前は、とても穏やかで、
笑いが復活して、楽に過ごすことが出来ていたのに、この急激なフランケン化は、いったい何だろう?
あの笑いは、神様からの最後の贈り物だったのだろうか?
でも、デイでは比較的良い時間が増えてきている様で、Yさんからも気になる
「今後の相談」がないので救われる。
何もかも分からない。
ま、考えても仕方がない。
壁紙の夫だけが、いつでも満面の笑みで私を見ていてくれる。
不思議ですよね。
赤ちゃんやペットのあどけない姿を見て「何、考えてるのかな?」っと思ったのとにてますよね、ちょっと笑えなかったりしますけどね・・・・。
母もそうです。毎日同じ服着てるから、「綺麗なセーターあるからこれ着たら?」って言うと「そうそう、それ綺麗でしょ。でもこれが一番きれいなのよ」と、毎日着て汚れたセーター。
あー、毎日着るのは、意味があってのことなのねと納得。
先日、綾戸智絵さんの介護の本を読みました。
彼女の元気で仕事している姿を見ると、「介護で深刻になるなんてちっちゃいぞ(((p(>v<)q)))」と言ってるようで。
真剣に介護はいいけど、深刻にならないでいいと書いてました。
momoさん、不思議の国の人達は 何を感じていりんでしょうね。不思議ですよね。