怪物フランケンも、たまには休みを取ることがある様です。
昨日の夕方の事、帰ってきた夫は、いとも簡単に家の中に入ってくれました。
嫌いだったはずの奥さんが作った甘酒を飲み、大好きなせんべいをぱりぱりと食べました。
お気に入りの音楽を流すと、手をたたいて喜んでいます。
表情も悪くありません。
もともと「会話」が出来る訳ではありませんが、私が語りかけたことに、それなりに反応して、それなりの言葉を返してくれます。
これなら上出来。
ささやかな笑顔も見られます。
寝る前の、トイレ誘導も、服薬も、歯磨きも、ベッドインも、簡単に出来ました。
楽だ~、これなら本当に楽に暮らせる。
夫は、この一ヶ月ほど続けたフランケン化に疲れてしまって、元の自分に戻る事にしたのだろうか?
それとも、先日私が密かに企てた、入院準備を察知して、これはまずい、とでも思ったのだろうか?
一夜明けて、今朝もフランケンは姿を潜めていました。
調子がいいぞ!
しかし・・・・・・
そんなに甘い話は転がっていませんでした。
デイへ行く直前に、夫は再びフランケンと化しました。
再びのフランケン化の原因を探すとしたら、あまりの調子の良さに、出掛けに着替えさせようとした事でしょうか。
汚れたままずっと着ていた上着を脱がせて、以前お気に入りだったセーターを着せるのに、手間取ってしまった事が、原因と言えば、そうなのかもしれません。
と言うより、他に思い当たることがありません。
怒り、荒れて、騒ぐ夫を、助手席に押し込み、私は、着替えなどしなければ良かったと心底後悔していました。
とは言うものの、着替えをしていなければ、穏やかなままだったかどうかは、分かり様もありませんが・・・・
そして、夕方、マドンナさんに送られて来た夫は、私の予想通り、フランケンのままでした。
眉間に皺を寄せて、うろうろと歩き回る夫。
あ~あ、今日もこれから長い夜がはじまりそう・・・・
また、頭が痛くなってきた。
ねえ、怪物フランケンさん、
休日を月一しか取らないのは、労働基準法違反ですぞ!
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