今朝の事、夫は車に乗り込むのに、約一時間かかりました。
決して乗りたくないのではありません。
何回か、自分で乗り込もうとするのですが、「乗り方」が分からない。
「はい、ここに座って」「ここに足を上げてね」と言ってみても、彼は今朝もフランケンさんなので、素直に従ってはくれません。
車の周りをうろうろ歩きまわる夫。
助手席側に近づいた時に、「じゃあ、車に乗ろうか」と言って、初めての様にドアを開けてみる。
いつもの流れで、そのまま上手に乗り込んでくれる事を期待して。
でも、今朝の夫は何回やっても乗り方を思い出す事が出来ませんでした。
乗りたくないわけではない。
いえ、きっと本人も早く乗り込んで、動かない「今」から逃れたいと思っているはず。
でも、何度試みても、何故か車に乗る事が出来ない。
それは、イライラする事でしょう。
車の周り、家の周りをうろうろ、うろうろ歩きまわる夫。
朝の暖かい陽が、せめても悲壮感を軽減してくれます。
私は待ちました。
階段に座ってみたり、手すりにもたれてみたりしながら、夫が車の乗り方を思い出すのをひたすら待っていました。
早くから車に乗り込んでいるメグちゃんが、「まだ行かないの?」と、窓から眺めています。
いつの間にか、一時間近く経ってしまいました。
何十回目かに、ドアを開けた時、漸く夫は、何時もの手順を思い出したのか、自分の席に乗り込む事が出来ました。
「あ~、こうすれば車に乗れるんだった。思い出したよ」
彼の背中が、黙ったままこう言っていました。
それにしても、これから毎朝、こんな事が繰り返されるのかなぁ・・・・・・・
我慢?忍耐?・・・・無理だぁ~!
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