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いつでも里親募集中

前々夜

準備は整った。


明後日、夫は入院する。


あれからも、良い波と悪い波は、小刻みに押し寄せています。


でも、どんなに良い時間があって、夫の素敵な笑顔が見られたとしても、今の私に迷いはありません。


「やっぱりやめようか」と言う種類の迷いはありません。


今が潮時。


ここで、この流れに乗って決めた通りに動かないとドツボにはまる、そんな感が働きます。


それじゃあ、


やれるだけの事はやってきた、と言うある種のすがすがしい思いでいるかと言うと、それは全くない。


後悔は、山ほど、海ほど、ある。


絶対に答えの得られない疑問「なぜ?」からも、未だ抜け出す事は出来ない。


確かに、その時その時は精一杯やって来た。


もう一度戻っても、同じ自分なら同じ事しか出来ないだろう。


一生懸命、出来る限りの事をして来たならそれで良い、と納得出来る訳ではない。


目の前の夫は、あまりに惨めすぎる。


私が精一杯やって来た結果は、あまりにも哀しすぎる。


私の「精一杯」は、こんなもんだったんだ。




でも、もう、こうだと決めた道を突き進む事に迷いはない。


いや、迷いはあっても、無い振りをする事が出来る様になっただけかもしれない。


それだけでも大した進化だ。





夫は昨日、マドンナさんと、その次に大好きなお姉さんを両手に従え、以前から行きたがっていたピザ屋さんへ、ランチに行って来た。


たった一人で、大好きな職員さんを二人も独占できたのは、あと数日でお別れだと言う事情を汲んだYさんの配慮だと思う。


お店に入ると、何度も何度も「ありがとう、ありがとう」と言ったそうだ。






もう一つ、是非実現したいと思っていた事が出来た。


床屋さんに行く事。


元気だった頃から、ずっと同じ床屋さんに行っている。


夫は、床屋のおじさんが大好きだ。


いつもご機嫌の良い時を見計らって連れて行くからかもしれないが、とても嬉しそうな顔になる。


暫く来られないね、と、私だけが心の中で思いながら連れて行った。


夫は、おじさんを見ると満面の笑みで喜んだ。


伸びていた髭も髪もすっきりして、良い男になった。






息子とは、淡々との持ち物の話などをするだけだ。


保証金が10万、おこずかいとして2万程、リハビリシューズ2足と電気カミソリ。


これだけで良い。


後は全部、病院で用意されるものを使う。


簡単、簡単、楽でいい。







さて、準備は整った。



後は、私の体の中心部分から湧き上がって、ゴム風船のようにドンドン膨らんで来る朱色に染まった想いを、家に帰るまで、破裂させないように気を付ければ・・・・・



それで万事OKだ。




お見送り






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