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奇遇

珍しいところで、珍しい人にあった。

出かけるのが遅くなって、夕方4時頃に病院に着いた。


今日は、めったに家に居ない長男と一緒だ。


彼は、かれこれ一月ほど父親に会っていないかもしれない。


今日の夫は、看護師さんによだれを拭いてもらいながら、連れて来られた。


期待しないけど、やはり笑顔はなかった。


まあいい。


いつもの様に、いつものところに座って、いつものおせんべいを食べよう。


夫の手を引いて、いつものテーブルに行くと、面会のご家族が一組あった。


白髪のおじいちゃんとおばあちゃんだ。


私たちを見ると、おじいちゃんのほうが、びっくりした顔で立ち上がられた。


私も、びっくりした。


夫が、元気だった頃に、地域のクラブで一緒に活動していたHさんだった。


まさか、こんな所で会うなんて、何たる奇遇。


Hさんは、奥様が入院して、4ヶ月になるそうだ。


夫は、元気だった頃、Hさんの事が大好きで、いつも「良い人だよ。」と言っていた。


病気が進行してからも、近くを通ると、必ず顔を出していた。


毎日、面会に来ているというHさんは言った。


「どうも、似ている人が歩いてるなと思ってたんですよ。それで、看護師さんに○○さんが居ますか?と聞いてみたんだけど、それは教えてくれなかったんですよ。」


Hさんは、優しい笑みを湛えて、「Hですよ。」と夫の手を握った。


今日の夫は、あまり調子が良くなかった。


残念ながら、Hさんの事は思い出せないようだった。


明日から、夫は、9時~4時半まで、ホールに出してもらえるようになるらしい。


調子が良ければ、もしかしたらHさんの事を思い出すことがあるかもしれない。


毎日来ているというHさんに、「歩いていたら、声を掛けてやってくださいね。」とお願いして、お別れした。





Hさんは、自分よりもまだ若い夫を見て、どう思われただろうか?


最近、あまり過去を振り返らなくなった私だけど、Hさんと一緒に活動をしていたあの頃が、ちょっとだけ思い起こされた。


元気だった、溌剌としていた、活き活きしていた、遣り甲斐に満ちた人生だった。


そして今。


これもまた人生か。





一月ぶりに父親の顔を見た長男に聞いてみた。


「お父さん、どうだった?変わってた?」


「いや、変わってなかったよ。むしろ、家にいた時より、落ち着いた顔してたと思う。上中下なら、中だな。」




中なら・・・・御の字だ。






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