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いつでも里親募集中

一ヶ月

入院して一ヶ月が経つ。

夫の居ない生活が、すっかり板についてきた。




朝起きて、隣に居ない。


デイに送り届けるまでもう一息、と、頑張る事もない。


夕方4時に、気合を入れて仕事から戻る必要もない。


寝る前にオシッコしてくれるかどうか気をもむ事もない。


ほんのちょっとの寝返りの気配だけで目が覚める敏感な私でなくても良い。


椅子が倒れることも、カーテンが引きちぎられることもない。


夫が居なくなった当初、天国の様に感じたこんな生活も、それが普通になって来た。




楽になった。


随分と、大変な日々を過ごしてきたものだと思う。




夫を病院に委ねた事には、後悔はない。


と、言うよりあの時点で決断していなければ、今頃はもっと深刻な事態に陥っていたかもしれないと思う。


実際、ギリギリの限界線上の綱渡りで、私や息子たちに関して言えば、辛うじて「生」の方へ落下出来たのだと思う。


これで良かった。


間違っては居なかった。


それしかなかった。


仕方がなかった。


他に、何か方法があったか?


何もない。


だから、これで良かった。


後悔は、ない。


あの時点での決断に、後悔はない。







夫は、とても穏やかになった。


「穏やか」と言う表現が、微妙に私の心の核からずれてはいるが。


苦しそうな表情は無くなった。


怒りはすっかり消えた。


どうしたら良いんだろうと言う、不安もなくなった様に思える。


苦しみの極致から抜け出せずに、暴れまわったあの日を思うと、上出来だ。


これ以上、何を望む?


息子に言われた。


「まだ、何か期待してるの?」


本当は2年前に入院させるべきだったと言い切る彼は、苦しみから逃れられた今の父親に満足している様だ。



入院したからと言って、病気が治るわけではない、良くなる訳ではない。


先生に事前に言われていたとおり、周辺症状を落ち着かせる事が目的で、認知症自体は、進行するのだろう。


夫にも、奇跡は訪れる事無く、先生が言われた通りになった。


それで良いじゃないか。


これ以上、何を望む?


壁紙の夫だけが、いつも笑顔で私を見守っていてくれる。









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momo様初めてメールします。でもブログは以前から拝見しておりました。我が家も夫が若年性認知症ですし、たどってきた経過がとてもよく似ていて妻としての思いもとても共感できました。夫はデイ、小規模、病院、老健そして今特養のショートに居ます。今でも色々な出来事に右往左往しながらの毎日です。もう生きられないと思った事も何度もあります。綺麗事でなく若年性認知症であっても人として普通に生きていていける時代が来ることを願わずにはいられません。そして何より治る薬が早く開発される日が待ち遠しいですね。
お互いにまだまだ続くこの道ですが ,右に左にはみ出しながら、でも真っ直ぐに歩いていきましょうね

同志さん、

はじめまして。コメントありがとうございます。

家から手放す、と言う事は、一つの大きな通過点ですが、そこから先もまだまだ道は続いていますね。

同志さんご一家にも、我が家にも、穏やかな日々と笑いが一杯ある様祈ります!

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