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断捨離

夫が入院してから、2ヶ月が経った。


日々の生活は激変した。


そして、その生活が当たり前になって来た。


ずーーーっと前、こう思っていた。


「夫を入院させると言う事は、私にとって死んだものと同じだから、夫はもう居ないものだと思って暮らす。面会になんか行かない。」





月日は瞬く間に流れ、考えられなかった「入院」が現実のものとなった。


今の私は、どう思っているのだろう?


夫は・・・・生きている。


車で30分走れば、いつでも会える。


入院しても、私にとって夫は「死んだ事」にはならなかった。





ただ、病院に居る夫は、「病院に居る夫」であって、今までの夫とは違う。


誰でもそうかもしれない。


長く生きてゆく間には、色んな出来事に翻弄されて、昨日の自分と今日の自分は同じではないかもしれない。


1年前の自分、10年前の自分、今の自分、全部別人と言えるのかもしれない。


そんな、至って前向きな考え方を持ってしても、今の夫を、過去とは全く違う夫に仕立て上げてしまった悪魔が憎い。


それでも、これが現実である。


どんなに哀しくても、どんなに辛くても、抗う事の出来ない現実である。






夫は、もはや私の力が及ばないところに行ってしまった。






夫が居なくなっても、私を取り巻く日常生活は以前と同じ様に動いている。


夜が明けると朝が来る。


9時になると仕事が始まり、皆、以前と何も変わらず淡々と働いている。


5時になると仕事が終わり、家に帰る。


夕食を食べ、その後、眠る。


そしてまた朝が来る。


この繰り返しだ。


私は、こんなにも大きな決断をしたのに、私を取り巻く日常は、以前と変わらず淡々と動いている。


何だか不思議な感じがする。



そうは言っても、この平凡な日常の流れの中で、私はこれから先も生きてゆかなくてはならない。


神様から生かされている限りは、生きてゆかなくてはならない。







この2ヶ月、私は、一生懸命、過去との決別をした。


あまりにも楽しく豊かだった過去。


この過去があったから、現在の夫、私、子供たちが居る。


ただ、今の私にはそれが逆に重すぎる。


過去を捨て去り、「今の夫」に相対する「今の私」「今の生活」のみでありたかった。


ありたかった、と言うよりも、今の私が、この淡々とした日常を生きてゆくには、それしかないと思った。




夫が入院した後、最初にしたことは部屋の模様替えだ。


どっちにしても、引きちぎられたカーテンと、ひん曲がったレールを取り替えなくてはならないので、カーテン屋さんを呼んで、家中のカーテンを「私」だけの好みで選ぼうと思った。


ピンクにしようかと思っていたのに、散々迷って、結果、グリーンのカーテンにしたのは、やっぱり、夫に引きづられて居たからだろう。


彼が帰って来た時に・・・と言う思いから抜け切れなかったのだろう。


でも、気分が一新した。


それから、家具の配置を変えた。


夫が座っていた所に彼が居ない光景を、そのままにしておきたくなかった。


変わらない空間に「夫だけが居ない」光景は、絵にならない。












過去の夫を思い出してしまうありとあらゆるものを捨てた。


楽しかった過去も、苦しかった過去も、全て捨てた。


今、流行りの断捨離だ。


私の中の、一番冷酷な人格が、あっと言う間にやってのけた。


随分、すっきりした。


いつも聞いていたCDは、たんすの奥の、出来るだけ取り出しにくい所に片付けた。


一番苦しかった時期を思い出す音楽は、もう一生聴きたくない。


捨てることが出来なかったのは、やはり、帰って来た時に・・の思いがあるからだろう。






私の記憶の中の過去だけは消すことが出来ないが、これも暫くは封印したい。


いつの日か、その封印が解かれる日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。








私の夫は、今、病院に居る。


そう、あの人だけが、私の夫。


それでいいんだ。


それが、いいんだ。










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