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いつでも里親募集中

台風の夜に

M先生から電話があったのは、入院当日以来、久しぶりだった。


入院して2ヶ月が過ぎたので、そろそろ何らかの話があるのだろうと思った。


週末に面談することになったが、大まかな相談の内容は次の様なことらしい。


夫は相変わらずあちこちで男の沽券を振るっているらしい。


面会に行っても、そんな話を聞かされることが無かったので、もう落ち着いているのかと思っていたのに。


そして、先生曰く、


「放尿があると施設に入る事は出来ません。また、家で看るのも難しいでしょう。

それならどうすれば良いかと言うと、オムツに慣れてもらうことなのですが、そうすると認知症は進みます。

その辺りを相談したいと思います。」




気分が滅入って来た。



自分でパンツを下ろして立ちション出来ると言う事は、素晴らしい残存能力だと思う。


でも、あちこちでオシッコされては、現実問題として、とても大変だ。


残存能力見たり!などと、笑顔で後始末など出来ないだろう。


いつもいつもタイミングよくトイレに誘導出来るかと言うと、それも難しいのかもしれない。


それなら、オムツの中にしてもらう以外にないのだろうか。


病院で、つなぎの服を着ている人が居る。


夫も、一度だけその青いつなぎを着ていることがあったので、びっくりして聞いてみると、浣腸して排便があった後、残りが出て、触ってしまうといけないので、手を入れられないようにつなぎを着ている、との事だった。


理由が分かってほっとした記憶がある。



もし、放尿対策としてオムツ使用という事になると、常時あの青いつなぎを着せられるのだろうか?


尿意があって、自分でオシッコしようと思っても、パンツが下ろせないように。


我慢しきれなくなってオムツの中にしてしまうのを待つのだろうか?


そして、それが当たり前になることが、「オムツに慣れる」と言う事なのだろうか?




考えれば考えるほど、気が滅入る。


他に何か良い方法は無いのだろうか?


オシッコしたいと言う気持ちを尊び、パンツを下ろすという能力を生かし、かつ、平和に過ごす方法は無いだろうか?


問題は、たったの一つ、トイレが分からないことだけなのに。







今日の夫はあまりご機嫌が良くなかった。


いつもの場所に誘導すると、怒って手を上げた。


看護師さんがやっと座らせてくれると、持って行ったシュークリームとコーヒー牛乳を黙々と食べた。


食べ終わっても、落ち着いた良い顔にはならなかった。


そして、直ぐに立ち上がって歩き出した。





「何もかも分からない幸せ」は、まだまだ遠い遠い霧の向こう側にあって、到達出来そうも無い。





あ~あ、本当に気が滅入る。


今夜は息子たちはいない。


話し相手はメグちゃんだけだ。


病院からの帰り道、自分の為だけにお寿司とチョコレートケーキを買った。


お笑いのDVDを見ながら、台風が過ぎ去るのを待とう。




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