FC2ブログ

プロフィール

Author:momo


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


FC2カウンター


フリーエリア

いつでも里親募集中

残りの時間

入院後初めて、先生との面談があった。 約束の時間に、ナースステーションの隣の面談室に入って、先生が来られるのを待っていた。


息子と一緒なので心強い。


入院のときにも、今日と同じ椅子に二人で座っていた。


その時には気がつかなかったのだが、壁に「さすまた」が掛かっている。


たまには出番があるのだろう。


そう言う病棟だ。






M先生の話は、やはりオムツについてだった。


隣に座った看護師さんが、最近の排泄についての話をされた。


時間を見てトイレに連れて行っているものの、いつも上手く行くとは限らず、あちこちでしてしまうとの事。


電話で聞いた事の、再確認だった。


そして、夜も状況は良くないらしく、毎日布団を濡らしているらしい。


オシッコしてしまうのは、漏らすんじゃなくて自分ですると言うことですか?


息子が聞いた。



今日の発言者は、主に息子だった。


私はあまり質問したり、考えを述べたりする元気が出なかった。


どうせ・・・・結論は決まっているのだろうと思った。


抵抗する術などないし、私のささやかな抵抗など無駄だし、抵抗が良い結果に繋がるとも思えなかった。




M先生は答えた。


そうです。色んな所で自分でするのです。犬みたいに。


今の、夫の排泄状況を説明するのに、実に分かりやすい説明だ。


横で聞いている妻の心が、大きなシックを受けたことを除いては。



犬?

ふん!なんて失礼な!

ちゃんと躾ければ、犬だって家の中ではオシッコなんかしないよ。

ねえ、メグちゃん。



もちろん、これらの言葉は心の中で発した。




その後も、先生と息子は色々話していた。


結局のところ、放尿が直らない限り、施設では受け入れてくれない。


その為には、つなぎの服を着せて、オムツにする以外にない。


それじゃあ、宜しいですか?


先生は、最後に確認するように私に向かって聞いてこられた。


息子もじっとこちらを見ている。


息子の胸中は、「頼むから余計なこと言わないでくれ」だったと思う。


何て答えたかは忘れたけれど、私は肯定の言葉を発したようだ。


先生が、安堵した様に、席を立とうとされたので、私は是非聞いてみようと思っていたことを聞いた。



発病して、10年近く経つのですが、この先どの位でしょうか?


「どの位」と言うのは、どの位で寝たきりになるのか、どの位で死ぬのか、などはっきりしないままの質問だった。



それは、合併症などの問題もあるので、なんとも言えません。

ただ、入院してから1年くらいで寝たきりになる方も居られます。

私の個人的な感じでは、2・3年ではないかと思います。





夫は、あと2年か3年で寝たきりになるのか、それとも2・3年で死ぬのか、先生もはっきりとはさせない答えだった。


この数字が、残酷なのかそうでないのかも分からない。


3年前を振り返ってみると、今の姿など想像も出来ない位に、元気でそれなりに楽しんで暮らしていたので、今から3年後に、想像できないような姿になっていても、おかしくない訳だ。



時間はあまりないらしい。



でも、もう、充分。



夫なら、きっとそう言うだろう。










コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |