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誕生会

病棟の鍵を開けてくれたのは、婦長さんだった。



「今、ちょうど噂していたんですよ。」と言われた。


何だろう?


「今日は、7・8月生まれの誕生会があって、参加された御主人がとても良い笑顔を見せられたので、こんな顔を奥さまにも見てもらいたいねって、看護師皆が話していたのです。」


奇跡の笑顔を見られなかったのは残念だったけれど、その時間、夫は心地よく過ごしたのだろうと思えて、とても嬉しかった。


丁度オムツ交換が終わったらしく、夫は看護士さんに連れられて、廊下の向こう側からやってきた。


昨日は、支えられてやっと歩いていたのに、今日は殆ど支えなしで、しっかりとした足取りで歩いている。


やっぱり、若いんだ。


回復が目に見える。


婦長さんから嬉しい話を聞いたので、私は何時もよりテンション高く、両手を振って夫を迎えてみた。


私に気付いた夫も、両手を広げて近づいて来た。


そのまま、手をつないで廊下をお散歩した。


私に気がついた看護師さんたちが、何人も、誕生会で良い笑顔だったので、奥様に見せたかった、と言ってくださった。


スイカとそうめんを食べたそうだ。


久しぶりに「形のある食べ物」を口にした事になる。


デジカメで写した写真を見せてもらった。


私が期待した満面の笑みとはちょっと違っていたが、看護師さん曰く「いつもの表情とは、違う。」とのこと。


確かに、ちょっとほほが緩んでいる感じだ。


夫は、誕生会などのイベントが大好きだった。


人が沢山集まること、にぎやかに楽しむことに関しては、どんな大変なことも、苦も無くやってのける人だった。


萎縮してしまった脳の何処かに、まだそんな記憶が残っているのだろうか。






今日は、カステラとヨーグルトと野菜ジュースを持って行った。


完食だ。


昼食後の誕生会で、スイカとソーメンを食べたばかりだったのに、食欲旺盛だ。




食べる楽しみがあり、食べてくれる喜びがある今日の日に感謝しながら、夫の笑顔が貼り付けられた誕生日カードをもらって、メグちゃんが待つ車に向かった。







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