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いつでも里親募集中

面会に行った時、見覚えのある女性がいた。
初めての家族会に行った時に出会った人だ。


我が家よりちょうど一ヵ月遅く入院された方で、入院に至るまでの事情を涙ながらに話された方だった。


ご主人は、まだまだ我が家よりは後ろを歩いている様に見える。


それ以来、その奥様とは会う事は無かった。


面会スペースのテーブルで、入院されている御主人を含めて、4人でお話しをされていた。


奥さまの他は、親戚の人だろうか。


隣に座った私たちには目もくれず、額を突き合わせて話しこんでおられる。


私と夫は、何時ものようにティータイムを始めた。


面会が重なった時、知らない人同士でも目礼する場合と、目があっても知らん顔をする人に分かれる。


どちらが良いとも言えない、お互い微妙な立場だからだろうか。


私たちの平和なティータイムの最中に、隣のテーブルはお開きとなった。


親戚の方たちは、ご主人の手を取って別れの挨拶をしている。


私は、一度出会った奥さまに、会釈だけでもしたいと思って、目を遣った。


その時、はっきりとした声が聞こえた。


「忘れないで!」


奥さまが、ご主人の手を取って、必死に絞りだした言葉だった。





忘れないで・・・・・


私の事を忘れないで・・・・


次に来たときにも、私の事を覚えていて・・・・





こんなに切ない別れがあるだろうか。


私は、そっと目をそらした。


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