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儚き逢瀬

夢が叶った。



病気になる前の夫が、夢に出て来てくれた。


このところ夫は、時々夢で私に会いに来てくれる。


でも、いつも、病気になってからの夫だった。


だから、夢の中でも、私は彼を気遣い、夢の中の現実に絶望しなくてはならなかった。


目覚めた朝は、夫に会えた喜びよりも、夢でさえ逃れられない現実に、どっと疲れが出た。





数日前の事、


夢の中で私は眠っていた。


窓際の自分のベッドで眠っていた。


すると、隣に、誰かが潜り込んできた。


夫だった。


今日は、悪かったねぇ。


紛れもない、夫の声だ。



横を見ると、夫が、お気に入りだったシャツを着て仰向けに横たわっている。


私が、何回も何回もアイロンを掛けた、濃いブルーのカッターシャツだ。


髪の毛は七三に分けていて、じっと目を閉じているその顔は、紛れも無く病気になる前の顔だ。





また、逢えた!





夢の中でもそう思った。


悪かったねぇ、悪かったねぇ・・・・


彼は、そう繰り返す。


悪い?何が?


夫が私に対して、悪かった、と謝らなければならない事など、何一つ無い。


病気になる前の夫は、一度だって、私を裏切ったこともないし、私を悲しくさせたことも無い。


いつもいつも、誠実で優しい人だった。


それなのに、何を謝っているの?


何が?何が?


私は、縋る様にして彼に問いかけた。


でも、彼は、悪かったねぇ・・と繰り返すだけだった。













また・・・・・逢えた。




もう、逢えないと思っていたのに、




また・・・・・・逢えた!





私は、100%私を守ってくれる、逞しい夫の腕の中で、永遠の時を過したかった。



それなのに、それなのに・・・・


そこで私は目が覚めてしまった。



ばか!


何て、もったいない。



夢うつつの現実で、私は、もう一度眠ろうと必死になった。


逢いたい、また逢いたい。


今なら、夢の中の夫は、すぐそこにいるかもしれない。


私が再び夢の中へ出向けば、もう一度逢えるかもしれない。


でも、残念ながら、それっきり、元気だった夫に逢うことは出来なかった。





だけど、病気になる前の夫の顔が再び見られて、あの柔らかい優しい声が聞けて・・



嬉しかった。



幸せだった。



また・・・・逢いたいな。










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