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いつでも里親募集中

介護保険の申請をしてから、早6ヶ月が流れ、初めての更新をしなくてはならない時期が来ました。 「介護保険の更新の手続きで、市の職員さんが来られるよ。」と、ヒロくんに説明しましたが、「ふ~ん。」と、気のないお返事です。

正しくは、私が何をしゃべっているのか分からないのでしょう。

ヒロくんが「いいひとだ。」と言った、前回来られたKさんがまた来てくださると良いなと、と思っていましたが、今回は別のJさんでした。それでも、Kさんと同じ様に犬が大好きなにこやかなオバちゃんです。介護保険課の人材の配置は到って適切です。


「お名前教えてください。」に始まり・・・・

「生年月日はいつですか?」

「ご家族は何人ですか?」

「ご飯は一日3回食べていますか?」

「お風呂は週に何回くらい入りますか?」

「爪は自分で切りますか?」

「ちょっと立って、歩いてみてください。」etc・・・・・・・・・・・・

とても沢山の質問がヒロくんに向かって飛んでゆき、私は黙って聞いていました。ヒロくんが人と話すのを、口を挟まないで(フォローしないで)聞いているという状況は、久々に新鮮でした。

ヒロくんが正しく答えられたのは、一番最初の質問だけでした。それでも、私はもしかしたらそれすら答えられない可能性を案じていたので、ちょっとほっとしました。

Jさんとヒロくんの、会話にならない会話を傍観していて、この半年でやはり随分病は進行してしまった、と今更ながらに感じました。

ヒロくんの場合、記憶力は年相応+α・α・・・・・位で、時々良くそんな事覚えているね、と感心させられる事もあります。

買い物に行った時に、切れていた電球の予備を買っておかなくてはと、私が以前に言っていた事を思い出して、「あれかわないと。」と言ったり、随分前に食べたものを覚えていて「あれたべたね。」と言ったりして、私をびっくりさせたりするのです。


その反面、相手が何を話しているかを理解する力、頭の中に浮かんでいる「何か」を言葉に変換する力、それらはどんどん衰えて行っている様な気がします。

昨日と今日は殆ど何も違いません。

子供が成長するのを逆に辿る様な、到って緩やかな進行なので、変化の実感が乏しく、それなりに平和だった日常に、突然半年前が切り取られ並べられ比較されると、流石に心が乱れます。

それが制度なら仕方がないのでしょうが、私にとっては残酷な確認作業でした。

翌日、ヒロくんがデイに行っている時間に、Jさんから電話がかかって来ました。当日Jさんがヒロくんから聞き出せた正確な情報は名前だけだったので、後日電話で、と言う事になっていたのでした。

電話では、Jさんとヒロくんの会話の多くを、訂正しました。

「爪を自分で切る、と言いましたが、危ないので私が切ってあげてます。」

「散歩していると言うのは、犬を連れてごく近辺を私と一緒に、どちらかと言うと嫌々歩いている、と言う感じです。」


ヒロくんは、自分で「つめはじぶんできります。さんぽしています。」などと言った訳ではありませんが、「爪は自分で切りますか?」と聞かれ、「はい。」と答え、「散歩していますか?」と聞かれ「はい。」と答えるので、訂正をいれないと正しい状態が伝わりません。

「会話はどの位通じますか?」Jさんが聞かれました。

私「そうですねぇ・・・昨日、ご覧頂いた通りですが・・・」

Jさん「何%くらいでしょうか?100%の内の。」

介護保険更新の調査書には、会話による意思疎通は何%かを書く欄があるのでしょうか。

私「何%・・・ですか・・・。何を100とするかによって違いますよね。今、私とJさんがしゃべっているこう言う会話が100なら、主人の場合は0です。」

Jさん「あ、そこまでじゃなくて・・・・50位でしょうか?」

Jさんにはどうしても数字が必要だった様です。それが制度なら仕方がないので、私は不本意ながら「そうですね。」と答えました。

受話器を置いた後、複雑な心境になりました。

人と人との会話が何%成り立っているかって、そんなに簡単に数字で表せるのかな・・・・?

ヒロくんと過ごす日常で、「もう!日本語が通じない!」とイライラすることもありますが、そういう時は、私が自分のペースで、自分を基準として話しているのです。私が100なのです。

時間的精神的ゆとりを持って、ヒロくんを100として話しかければ、会話は100%成り立ちます。遠い将来か、近い将来かは分かりませんが、いつか言葉を失う時が来ても、ヒロくんを100としていれば、いつだって会話は成り立つのです。

普通の人同士の会話が100で、認知症の人はそれ以下・・・・?

いえいえ、感性の鋭い彼らは、100どころか120も130も人の心を読み取っているかもしれませんよ・・・・・



コメント

そうですね 数字は 実体を表すのにどれだけの意味があるのでしょう?前に 兄嫁と 子供の頃の話をしましたが とても生き生きと話してくれて とても楽しかった!あのときは 120でした・・・・

こんばんは

うちの主人は、ここ最近明らかに病気が進行している様で、生活の時々で『どきっ!!』と、わたしの背中に冷たい空気が走ります。
これは、見間違いだ... 
次は、きっとうまくできるはず...と、プチ現実逃避しています。

これから先起こるであろう色々な事を、考え心の準備も必要なんだろうと思いつつ
今日が..今が..笑顔でいられたら...と、先延ばしにしているわたしです。

街は、クリスマス一色で、いろとりどりのイルミネーションにつつまれている時だけは、主人の病気の事も忘れて浮かれてもいいかと..おもうわたしです。

なんか、いつも表裏一体というのかな~
複雑なんですよね~とにかく...

ではまた...お邪魔しますね~

nikkori-senbeiかあ子さん

小さい頃の話を生き生きと話されているお姉さまを想像して嬉しくなりました。

話し相手になって下さる優しい妹さんがいて、お兄様はお幸せですね!

おんせんたまごさん

プチ現実逃避、表裏一体、複雑、どれも良く分かります。

表と裏が溶け合って、一本の道が示されればいいな、などと思います。

来週はクリスマスですね。主人も私もケーキ大好きなので、大きなデコレーションケーキでも買って楽しく食べようかな。気になるのがメタボなおなかですけど・・・

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