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いつでも里親募集中

シロちゃんが亡くなったその日から、クロちゃんは殆ど寝たきりになってしまいました。 一生懸命遺体を隠して、クロちゃんの目に触れないようにしたつもりでしたが、そんなのは人間の浅知恵、クロちゃんには何もかもお見通しだったのかもしれません。


それよりも、

シロちゃん「ちょっと疲れたから、今夜先に逝くね。」

クロちゃん「え?シロちゃんが先に逝くの?」

シロちゃん「ごめんね。」

クロちゃん「分かった。私も直ぐ逝くよ。」

シロちゃん「クロちゃんはゆっくりでいいよ。」


12月18日の日中に、二人でこんな会話をしていたのかもしれません。


もともとメタボな体で、動くのが大儀そうだったクロちゃんでしたが、それでもシロちゃんと一緒のお散歩は楽しみにしている様子で、時々座り込んだり段差で躓いたりしながらも、シロちゃんが亡くなる前日までゆっくりゆっくりと外を歩いていました。

そんなクロちゃんでしたが、シロちゃんが亡くなったその日から、自分で立ち上がる事をしなくなってしまいました。

私は恐怖でした。シロちゃんを見送った翌日に、またしてもたった一人の真夜中の葬送をしなくてはならないのかもしれないと思って。

それ程「その日」のクロちゃんは悲しみに打ちひしがれている様に見えました。

でも、クロちゃんはその夜私を絶望の渕からさらに谷底へ突き落とすような残酷な仕打ちはしませんでした。クロちゃんは、翌朝もその次の朝も生きてくれています。

寝たきり状態がずっと続いて、且つお漏らしをする事もなく、これは何とかしてオシッコをさせてあげないと、と思い、息子に手伝ってもらってクロちゃんの巨体を抱え上げ、立たせてみると、クロちゃんは自分の足で立ってくれました。感動です。

そして、クロちゃんはよぼよぼの体で、「いつもの場所」まで歩いて行って、溜まりに溜まったオシッコをしました。30時間振りです。オシッコが出るのを見てこんなに感動したのも始めての経験です。

それからの日々、クロちゃんは一日に一回か二回、よっこらしょと立ち上がらせてもらい、オシッコと何日かに一回ウンチをしに外へ出る以外は、リビングに敷いたマットの上でずっと寝て過ごす生活を続けています。

極少量の食事を食べる時も、もう立ち上がることはなく、口元まで器を持っていってあげると、気が向いた時だけ食べてくれます。

夜になって私達が寝室に引き上げると、いつもの様に自分も寝室に来たいのに、自分で立ち上がる事ができないので、寂しそうにヒーンヒーンと泣きます。

一日だけ、私は自分の掛け布団を持ってきて、クロちゃんと一緒にリビングで寝ました。そうすると、今度は夜中にヒロくんが私を探してうろうろしています。

やっぱり私はコピーロボットが欲しい。ヒロくんがリビングでクロちゃんと一緒に寝てくれると一番良いのですが、今のヒロくんには、そういう風にいつもと違う事をする、と言う選択肢がないのです。

そんな訳で、それから毎日、夜になるとずるずるとマットを引きずって寝室まで連れて行き、朝になると又リビングまでずるずると引きずって行く、と言うずるずる生活が始まりました。

クロちゃんは、いつも家族がいる場所に居たいのです。とっても寂しがり屋のクロちゃんなのです。

こんな事もありました。夕方、ちょっと家に帰るのが遅くなった時の事。

この時期は日が落ちるのが早いので、もう4時頃には暗くなってしまいます。シロちゃんと一緒だった頃は二人でじっと大人しく待っていましたが、暖房のつかない寒い暗い部屋でクロちゃんは一人で泣いていました。

「クロちゃん、ごめんね。寂しかったでしょう。」と言う、私の心も寂しさで埋められていました。




クロちゃんの様子と同じ位気がかりなのが、ヒロくんです。「お父さんの犬!」と宣言して12年間、仲良く仲良く過ごしてきたクロちゃんが、すっかり元気がなくなってしまい、ヒロくんも落ち込んでしまいました。

12月中は、私の仕事がとても忙しいので、ヒロくんもほぼ毎日デイに通っていたのですが、夕方戻ってくると、まだ「生きている」クロちゃんの姿を見てほっとしている様子でした。

シロちゃんの様に、夜中に逝ってしまうと、二人ともが可哀相なので、予定していたお泊りはしばらく止めにしました。

デイで過ごしている間も、やはりクロちゃんの事が気になって元気がないらしく、「いざと言う時(クロちゃんが死にそうな時)は、送っていきますよ。」とケアマネさんからありがたいお言葉を頂きましたが、流石にそこまで甘える訳にはいかない・・・・やはり、犬は犬です。

シロちゃんの時は、あまりに急だったので、何が何だか良く分からないままにシロちゃんの死が目の前に現れた訳ですが、今度は「クロちゃんもいつか死ぬ」と言う、心配、不安、恐怖が心の中に渦巻いているに違いないのです。

それは私だって同じ。これ以上、ヒロくんが落ち込んでしまうと私はもっともっと負担が大きくなる。

忙しさがピークを迎え絶対に休めない仕事、息子達の為にしなくてはならない規則正しい食生活と家事、寿命が近付いているクロちゃん、落ち込むヒロくん・・・もう一人では抱えきれないかもしれない。

そんな時、関西で暮らしている大学生の息子ショウが冬休みで帰って来る事になりました。犬を飼いたいと言い出した本人、シロちゃんの死に目には会えなかったから、どうしてもクロちゃんだけには会いたいと思っているはずです。

ショウが戻る日まで、私は毎日毎日クロちゃんの耳元で、「クロちゃん、あと○日したら、ショウ君が帰ってくるから、それまで死んだらダメだよ。」と語り掛けました。

27日の夕方、待ちに待ったショウが戻ってきました。いつもなら、一目散に駆け寄って、千切れんばかりに尻尾を振り、喜びを全身で現すクロちゃんですが、この日は力なく寝たままでした。

でも、きっと心の中では「おかえりなさ~い。立ち上がれなくてすみません。」と言っていたに違いありません。

私は、ちょっとだけ肩の荷を下ろす事が出来ました。クロちゃんに付いていてくれる人が出来た。

そして、実際ショウの顔を見てからクロちゃんは少し元気が出てきたように思えました。ヒロくんが何時までも落ち込んでいると、正直な所困るので、私は夕方デイから戻ってきたヒロくんに言いました。

「クロちゃんね、ショウが帰ってきたらすっかり元気になったよ。」

ヒロくん「そう、よかったね。」

私「うん、もう、裏山を駆け回ってるよ。」

ヒロくん「うそ・・・・・」

ばれたか。

2008年の年末は、こんな怒涛の日々を送っていました。

そして、クロちゃんのお話はまだ続きます・・・・・・

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