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いつでも里親募集中

ショウが帰ってきて、若干元気が出たかに見えたクロちゃんです。淋しい時は、そばに大好きな人が居てくれる、ただそれだけで心は落ち着くのですね。 朝夕、よっこらしょと立ち上がらせてもらい、お庭の土の所まで、ゆっくりと足元を確かめる様に歩いて行きオシッコをする。

水を多めに入れたお鍋で野菜を軟らかく煮て、そこに高齢犬用のドッグフードをぱらぱらと振り入れて、更に味付けに肉の缶詰を少々入れた、クロちゃん特製食を作って、鼻先に持ってゆくと、元々食べる事が一番の生きがいだったクロちゃんは、肉の良い香りにつられて、食べるぞと意思表示をしてくれます。

「おいで、ここまで食べにおいで」と、少し離れたところに器を置くと、食べたそうに体を動かすのですが、その巨体は自分では何ともなりません。

と、言うより、どうせ直ぐに私が口元まで器を持ってきてくれることをお見通しだったのでしょう。まだ、美味しそうに食べてくれるクロちゃんの姿を見られることは、何よりの幸せです。


私は思いました。

今にも死んでしまう、と思っていたけれど、それは私の取り越し苦労かもしれない。シロちゃんがあっと言う間に死んでしまったので、その恐怖に囚われすぎているだけかもしれない。

老犬介護の問題が最近良く聞かれる様に、寝たきりになって何年も生きている犬だっているじゃない。犬の紙おむつだって売っているんだから・・・・・

私の心に、一瞬一筋の光が差し込んだ気がしました。

私はクロちゃんに聞いて見ました。

「ねえ、クロちゃん。クロちゃんはいつ死ぬって決めてるの?もし、もうすごくしんどかったら、いつでもシロちゃんの所に行ってもいいよ。でも、もしまだまだ頑張ろうと思うんだったら、それでも良いよ。寝たきりだって何だって、面倒見てあげるからね。心配しなくて大丈夫だよ。」

私の声がクロちゃんに届いたかどうかは分かりません。

もし、実際に40Kもあるクロちゃんが寝たきりになって、その状態が長く続くとしたら、その介護はとてもとても大変な事でしょう。

面倒見てあげるよ、なんて軽く言える様な現実ではないだろうと想像がつきます。まして、夫婦で老犬の介護が出来るならともかく、我が家の場合は全て私の肩に掛かってくる事が分かっているし、そんな事よりなにより、半年後のヒロくんの状態がどうなっているかさえ分からないのです。

「クロちゃん、お世話してあげるよ」と言うせりふが現実的で無い事が頭の片隅で主張していましたが、その日、その時、健気に生きているクロちゃんから発せられるオーラが、そんな心配や不安を全て包み込み、そして掻き消してしまいました。


何だってするよ!


私は心の底からそう思いました。寝たきりで動けない、自分では何も出来ない一人(一匹)の犬でも、人間の心を動かす事が出来るのですね。感動。


クロちゃんは、私やヒロくんがいない日中も、ショウと言う相棒と共に過ごし、私の心配をよそに、このまま年を越す事が出来る、そんな気がしてきました。

私の仕事は、31日の夕方5時まで続きます、ヒロくんも同じく、大晦日までデイ通いです。365日無休の、Nホームさんの助けがなければ、クロちゃんどころか、私もヒロくんも無事に年を越すことなどとても出来なかったでしょう。改めて、感謝の気持ちをささげたいと思います。


さて、本当に長かった12月もとうとう最後の日がやってきました。

「クロちゃん、ただいま!」夕方家に帰って、変わらずに寝転がっていたクロちゃんの姿を見て、心からほっとしました。

明日は一日中家に居よう、ずっとクロちゃんと一緒に過ごそう。

そう決めて、久しぶりにゆっくりと穏やかな気分で、ヒロくんと一緒に紅白歌合戦を見ながら夜は更けてゆきました。

振り返れば、随分変化の激しい一年でした。

ヒロくんが認知症と診断されても、ゆるやかな変化のみで、家だけで対応出来ていた過去の年月と違い、このままでは行き詰まると思って発信したSOSと、それに充分すぎるほど答えてくださったNホームさんとの出会い。

12年間共に暮らしたシロちゃんの突然の死。そして、隣ですやすやと眠っているクロちゃんの行く末。

こんな2008年もやっと終わりました。


そしてこの後、ヒロくんと私は、生涯忘れる事の出来ない夢のような元日を過ごす事になります。

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