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新年会

自治会の新年会がありました。私は、迷いました。出席しようか止めようか・・・・・ 昨年の新年会はヒロくんと二人で参加し、一時間ほどしてから「まだ仕事があるから。」と悪意のないウソをついて早めに引き上げたのでした。


12年前にこの地に引っ越してきてから、ヒロくんは持ち前の積極的な性格と、誰にでも好かれる独特な雰囲気で近所の方々とは仲良く過ごしてきました。

役員さんのなり手がない自治会では、待ってましたとばかりにヒロくんは役に立つ存在でした。早速、副会長と言うお役がつき、2年の任期を終えると次は環境何とか委員と言う肩書きがついていて、何だかんだで重宝される存在でした。

病気が分かってから回ってきたお役は、組長さんでした。3年前の事です。

自治会費を集めたり、回覧板を回したりと言う、難しくはないけれどそれなりに時間は取られるお仕事です。

でも、そこで暮らしている以上、順番で回ってくる仕事は当然引き受けなくてはなりません。

お金を集めに回る時、私は必ず付いて行きました。「お、仲が良いねぇ。」と言われるご近所さんには、「良いでしょう。」と笑って答えます。

回覧板は一人で届けに行くこともありましたが、ちゃんと届けたか心配でした。

時々行われる会合には、初めの内はヒロくんが一人で出かけました。組長は下っ端のお役なので、黙って座っているだけでも、不都合は無いからです。

2年の任期の後半では、だんだんとその不都合が生じてきて、私は迷いました。はっきり言うべきか、それとなく流して無事に任期を終えたほうが良いのかと。

私の心の中で、「それとなく」がもう無理、となった時に、意を決して自治会長さんのお宅を訪ねました。

今から思うと、そんなに「意を決する」ほどの事もなかったのですが、その時は心の踏ん切りがつかなくて、迷いに迷った末に意を決して出かけたと言うのが真実です。

事情を話すと、会長さんは、それとなく分かっていた事、今後は本人の意思を尊重して、会合などは参加したければ来れば良いし、負担になるなら来なくても良い、地域にそう言う病気の人がいるなら、出来る事があれば協力したい。と、本当に涙が出るほどありがたいお言葉を頂きました。

なんだ・・・早く、言えばよかった・・・・・・

その日からは、二人で一人となり、漸く昨年の春に、無事に任期を終える事ができました。

ほっとしましたが、人数がとても少ない地域なので、数年後にはまた何等かのお役が回ってきます。まあ、その時はその時で考えましょう。


それ以降、地域のお掃除や防災訓練、納涼祭、新年会、など、諸行事にはそれなりに参加し、それなりに過ごし、回りの方もそれなりに接してくださいます。

そんな、ありがたいご近所さんなのですが、今年の新年会への参加を私が迷ったのは、やはり病の進行があります。

あんなに人と接するのが好きだったヒロくんですが、ここしばらくは外を歩いている時に、たまたま出合ったご近所さんと私が立ち話をすると、直ぐにご機嫌が悪くなってしまうのです。

多分、もう大勢の中では自分の居場所を見つけられずに、不機嫌になるに違いない。

私はそう思い込んでいました。

でも、こんな病であるからこそ、ご近所さんとは仲良くしておきたい。将来、何かとお世話になることが生じるかもしれない。

顔を出せる時には出しておく事が必要だ。でも、それでヒロくんがご機嫌が悪くなってしまっては、本末転倒。あ~、どうしよう・・・・・・どうしよう・・・・

新年会が始まる時間まであと30分となりました。私は、まだ迷っていましたが、それとなくヒロくんに聞いてみました。「新年会があるけど行く?」


「いくよ。」あっさりと答えが返ってきました。

この答えで、安心が得られた訳ではありませんが、じゃあ行こう、不機嫌になったら直ぐに帰って来よう、と思い、とにかく出かける事にしました。

寒さの為か、参加人数が少ない新年会でした。元々、少人数の地域で、且つ参加する人は殆ど決まった人ばかりなので、いつも通りの田舎のおっちゃんおばちゃんの会話が飛び交っています。

他愛のない会話、変な事しゃべっても誰もつっこみを入れたりしない、ガハハと笑って、それで終わりになる。気楽な集まりです。

それでも、私はヒロくんの様子が気になっていました。並んでいるお食事の取り方、食べ方、しっかり目の端に捕らえておかないと、他の人から見たら不思議な行動をしてしまうからです。




さて、ヒロくんの様子は・・・・・


私の予想に反して、ヒロくんは絶えず穏やかな笑顔でした。自分からしゃべる事はありませんでしたが、皆さんがしゃべっている事を聞きながら笑っていました。

たまに、分かる単語が出てくると、やや反応してちょっとだけ口を挟んだりもします。皆さん、「そうだね。」と答えてくださいます。いい感じでした。

結局、私の初めの心配など何処かへ行ってしまい、ヒロくんは最後まで無事に新年会をやり遂げたのです。

会話を楽しむ事は出来ませんでしたが、充分にその場の雰囲気を楽しむ事が出来たようです。


良かった。本当に良かった。まだ大丈夫だった。まだ。




コメント

良い方向ですね

最近、このブログの存在を知り、さかのぼって読ませていただきました。

まず、Nホームさんとの相性がよかったことが幸運でしたね。心から、よかった、よかったといいたいです。
こんなに生き生きとデイサービスに通っていらっしゃるケースに出会い、私も嬉しいです。
もともと社交的だったということですから、みごとに社会復帰を果たされたケースなのでしょう。

また、ちょっと厳しくても現実を教えてくれた精神科医・今後のことを想定してくれるケアマネさんなど、恵まれていらっしゃると思いました。

ご自身の人生と介護の両立が続いていきますように!
(介護も含めて)自分の人生を一生懸命に生きていくことから道は開けていくのでしょう。

mikiさん

はじめまして。コメントありがとうございます。

もうダメか、と思うといつも何とかなる。本当に私は周りの環境や人々に恵まれて、だからここまで生きて来られた、またこれからも何とか生きて行ける様な気がする。

と、書きつつ心の中には暗雲が渦巻いていたりもするのですが、仰る通り自分の人生を一生懸命生きて行く事以外に道はないですよね。

温かいお言葉をありがとうございます!元気がでました。

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