とりあえず、第一期入院の面会としては、今日が最後だ。
もしかしたら、直ぐに舞い戻ってくるかもしれないけれど、とりあえずは今日でおしまい。
何時もと何も変わらない夫と一緒に、何時も通りの手順を踏んだ。
お菓子を食べて、廊下をお散歩する。
明日ね、2時に○(次男)と一緒に迎えに来るからね。お家に帰ろうね。
何度も何度もそう言いながら歩いた。
362日間、お世話になった。
夫にとっては、慣れた居場所だろう。
居心地が良かったのかどうかは分からないけれど。
とても良くお世話をして頂いた。
皆さん、優しく親身になって夫に接して下さった。
何より、再び家に帰れるところまで持って行って下さった訳だから、感謝している。
良い病院だったと思う。
だけどやはり、私にとって、ここは辛い一時期の記憶となるだろう。
見慣れた廊下、見慣れた病室。
響き渡る大きな声が切ない。
看護師さんが、ベッドの上の拘束帯を整えているのが目に入った。
白い太いベルト。
丸い金具の穴が開いたベルト。
夫は、何回、これを胴体に巻き着けてベッドで寝ていただろうか。
何回、細いベルトを手首に巻いていただろうか。
そんな白いベルトを目の端に入れて、心の中で「おわかれだ!」と思った。
明日午後2時。
夫は退院する。
私は、経済的にも物理的にも彼を在宅介護する事が出来なくなったので、momoさんの決断を心から応援しています!
私も、彼が毎日美味しく食べる事ができ、少しでも笑顔で過ごす事が出来ればと願うだけです。
病院に面会に行って元気を貰っています。
momoさん、無理なさらないで下さいね。
私も明日が楽しみです!
ではまた。