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急変④

鳴り響くサイレン、救急車が来た。 私が、救急車の乗るのは、これで4回目だ。


全て、付き添い。


前の3回は、子供たちが小さかった頃の怪我だった。


骨折が2回、やけどが1回。


男4人を育てるのは、並みじゃなかったな・・・


救急車を間近で見ると、つい、そんな事が思い起こされる。



それはさて置き、ブルーの服にヘルメットを被った若い救急隊員さんが3人入ってきた。


平穏(でも無いけど)な日常が、急遽、非日常の風景に変わった。


Sさんは、おおごとじゃない、って言ったけど、やっぱり、私にとっては、おおごと、だった。


生年月日や年齢、既往症など、色々聞かれて答えた様な気がする。


救急車の中に運び入れるまでは、順調だった。


私は、メグちゃんをぎゅっと抱きしめて、「ゴメンネ、待っててね。」と言ってから、ストレッチャーを追いかけた。


5時間



久しぶりに乗る救急車の中は、相変らず狭い。


夫は、いつもと変わらず怒ったりもする。


ほら、こんなに元気なのに・・・と思う。


私は、夫の横に座り、手を握り締めて、ご機嫌をとる。


大丈夫、大丈夫、直ぐに行くからね。じっと寝てれば大丈夫だよ・・・


ところが、救急車は中々動き出さない。


受け入れ先が決まらないと出られないのだ。


近くの日赤・・・・・ダメ。


個人病院・・・・ダメ。


駅の近くの大きな総合病院・・・・・ダメ。


私は、待っている間、これ、TVで見たことがある、と思った。


受け入れ先が見つからなくて、せっかく救急車に乗ったのに出発できないこの状況。


もっともっと緊急を実感している場合、付き添いの家族の思いはいかばかりだろうかと思う。


私は、このまま受け入れ先が見つからないで、もう一度家に戻れないかと期待した。


そして、隊員さんに聞いてみた。


中々難しいんですね。このまま一晩家で過したらダメでしょうか?


隊員さんは言った。


「いえ、この状況ではそれは無理ですね。」


そうなんだ・・・・


漸く、4件目で受け入れのOKが出た。


それは、大学病院の救命救急センターだった。


とにかく、救急車が動き出したのでほっとした。


夫は相変らず時々怒って、手を振りかざす。


私は、救急車に備え付けの機材などを壊しはしないかと、そんな事が気になっていた。


サイレンを鳴らして走る救急車の中から眺める景色は、同じ道でもいつもと違って見える。


周りの車が、皆、避けてくれる。


赤信号でも進入可。


何だか、気分が良い。


夫の状況を理解していない私は、そんなお気楽な気分で救急車に乗っていたのだ。


瞬く間に、救急車は大学病院の救急入り口に到着した。


何て大きな病院だろう。


出迎えるように、お医者さんが何人も待っている。


夫を乗せたストレッチャーは、吸い込まれるように建物の中に入って行った。


そこから、長い夜が始まった。





続く・・・・・




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