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法の壁?

現実は、こんなもんなんだと思った。

順調に病院で紹介状をもらって、予定通りIさんと、訪問看護師のボスOさんと共に、往診の先生を訪ねた。


田舎の、木造の古い診療所、だと想像していたところが、全く違っていた。


広々とした駐車場に、真新しいレンガ造り風の診療所。


待合室も清潔で、初めは予想外の好印象を得た。


夫を在宅で看るに当たって、私は思いのたけをIさんには話しておいた。


そして、探してもらった先生だったので、おそらく我々家族の想いを、理解してくれる先生に違いない。


延命はせず、残った時間を家族と共に、出来るだけ穏やかに過すことを一番の希望にしている。


そう話せば分かってくれる先生であると思っていた。



ところが・・・・


先生の口からは予想もしなかった言葉が出た。


今の日本の法律では、手を尽くせば命が繋がる患者に、なにもしないと言うのは、後々告発される恐れがあります。

ご主人は、まだ62歳。やり方によっては、この先、10年、20年、生きる可能性もあるのではないですか。



そして、先生は一時マスコミを賑わせていた富山の病院の話を例に出された。


治る見込みの無い高齢の患者さんが、器械につながれて生かされているのが、今の日本の現実です。

家族も望まないし、医者も、もし自分の親ならしたくないと思っても、やらざるを得ないのが現実なんです。

富山の病院では、あの事件の後、どうなったか分かりますか?今は、ありとあらゆる延命措置をする様になったのです。



こんな話を聞かされるとは思っていなかった。


そして、夫が今嚥下が出来ないのなら、その理由を調べなければならない。


歯が悪いとか、のどに炎症があるとか、飲み込めないのには、必ず理由がある。


今の病院で、それを調べることが出来ないなら、この近くに調べられる病院があるから、そちらに入院して調べてきて下さい。


それをしないで、いきなり在宅でと言われても、責任が持てない。


そんな事も言われた。


今の夫が、何処か他の病院へ入院して、訳の分からない検査を受けるなんて、出来る訳が無いのに。


先生は、ご自分でも言われていたけど、精神科の患者さんをあまり診たことは無いとの事。


なるほど、そうだろうと思った。


随分、長い時間持論をお聞かせ頂いて、私がしゃべっている途中を遮ってまで持論を展開されたけれど、残念ながら、残り少ない夫との時間を共に過してもらいたいとは、とても思えなかった。


ただ、これが今の日本の現実なのだと言う事は良く分かった。


在宅介護が、簡単ではない訳も分かった。


家族の思いだけでは、乗り越えられない壁があることが分かった。


急に、気持ちが萎えてしまった。


もう、止めようかとも思った。


だけど、退院は月曜日に決まっている。


少し延ばして貰って、もう少し考えようか。


Iさんも、Oさんも、予想しなかった展開に、戸惑っておられたが、ここで立ち止まる訳にも行かないようだ。


せっかく「在宅」を目指している家族が目の前に居るのに、たった一人の先生の持論によって、簡単に覆えさせる訳には行かない。


そんな感じ、かな。


疲れ果てた私が、帰り道にスーパーに寄って、半額の蕎麦と美味しくなさそうな天ぷらを買って、家に戻った直後に電話が鳴った。


大丈夫ですよ!


Oさんの、でかいでかい声が響いてきた。


○○病院の先生が受けてくださいました。ご家族のお気持ちを話して、延命はしない、家で穏やかに過したい、後は、最期の診断書を書いて欲しい、それだけを伝えたら、分かった、と言ってくださいました。

大丈夫ですよ!月曜日の退院は、そのままで良いですよ!



やたら、気合が入った言い方だった。






今、私は、予定通りに月曜日に退院させる事を、決めたけれど・・・・


何だか、少々、気分が・・・・優れない。









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