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いつでも里親募集中

久々のお泊りです。今晩は、夜勤がヒロくん1番のお気に入り「マドンナ」さんなので、もう朝からご機嫌です。「うれしい~」の言葉と共に満面の笑みを湛えて、ヒロくんは出発しました。 私にとっても、良い一日になりそうです。



今日は、心置きなく仕事が出来る。うれしい~。

事務所の中で、一緒に働いているのは勤続10年のOさん。車椅子のご主人を14年も介護しながら、仕事もちゃんとこなし、且つ自分の生活もしっかり楽しんでいると言う、スーパーおばちゃんです。

ヒロくんがデイに行っている日は、私は夕方4時には家に帰っていないといけないので、事務所に居ても、必要な用事を片付けるだけで、最近はゆっくりとOさんと話す時間が取れないで居ました。


以前は、Oさんには、仕事の事も、社内のちょっとしたトラブルも、そしてヒロくんの事も、何でも話して、相談に乗ってもらったり、話す事でストレスが発散できたり、新たな発想が浮かんだり・・・・

会社においては戦友、私生活においてはカウンセラーと言っても良い位、私にとって無くてはならない存在なのですが、最近はそんなOさんとも、本音で話すゆとりをなくしていた様な気がします。


でも、今日は朝から気持ちにゆとりがあり、また、仕事もそんなに忙しくなかった為か、私とOさんは久しぶりに良くしゃべりました。

最近のヒロくんの様子や、Nホームさんで聞いた介護現場の現状、そこから発展して家族の看取りの話、安楽死の話・・・・・更には幸せの定義まで・・・・・おばちゃん二人のおしゃべりは止まりません。

「しあわせって、結局それぞれの人の心の中にあるもので、その人がしあわせだと思ったら、それがしあわせなんですよね。うちは、主人が体が不自由だから、だからこそお互いを思いやる気持ちが良く分かって、ありがたいと思ってますよ。不自由な体だからこそ感じられる幸せです。」

良いこと言うな、さすがOさん。

おしゃべりは続き、仕事の手は止まっていますが・・・・まっ、たまには良いか。


いろいろしゃべる内、私は最近自分で感じていた自分の内面の変化を話しました。

「どうも、最近心が主人の方に向きすぎて、仕事に向かなくなっているのよね・・・」これは本来、経営者が従業員に向かって言う言葉ではありませんが・・・

Oさんは言いました。「気が付いていました。だから、私は奥さんが居ない分、すごく不安でプレッシャーを感じて、特に忙しかった12月はストレスが大きかったです。」

Oさんのこの言葉が私は意外でした。Oさんは、本当に責任感があってしっかりとした人で、しかもどんな状況にも、それなりに上手に対応出来る能力を持っています。

だから、私はヒロくんの病が進むに連れて、徐々に仕事をする時間が無くなっても、Oさんが居てくれるから大丈夫、と大きな信頼を持っていたので、会社の事はあまり心配していませんでした。

まさかOさんが、私が居ない事をそんなにプレッシャーに感じているとは思いも寄らなかったのです。

事実、私が事務所に行く時間が減ってきても、会社はいつもと変わらず順調に動いていました。その為か、ヒロくんの介護に心が向き過ぎていた私は、そんなOさんの心の不安を感じてあげるゆとりが無いままに時を過ごしていました。


「でも、奥さんには社長さんがいらっしゃるし、他に誰も代われる人は居ないから、仕方ないですよね。でも・・・・・もうちょっと・・・少しでいいから・・・・こっちを向いてほしいです。」

Oさんのラブコールに心が揺れました。


私は、本当は仕事が大好き。出来るなら今まで通り仕事に専念したい。でも、それじゃあ、ヒロくんの面倒は誰が見るの?ほ~ら、私しか居ないじゃないの・・・・

この正論を前面に押し出してしまうと、どんな話もそこで終わってしまいます。

私は最近、ヒロくんの介護に心を奪われすぎて、バランスを欠いていたのかもしれません。私の周りの大切な人は、ヒロくんだけじゃない。認知症の夫の介護、これに勝る仕事などない様な気になっていたけれど、それに専念するあまり、周りの人の心が見えなくなってはいないか?

「私はこんな大変な事を一生懸命しているのだから。」と、自分を納得させて、周りの人への心遣いを忘れても良い、言い訳にしていないか?





私「どうしたらいいの?」

Oさん「話がしたいです。今日みたいに、こんないろいろな話が出来ると、それだけで安心できます。一人じゃない、って思えます。」

Oさんはいつだって一人じゃないよ、私は仕事を気にかけなかったことは一度だって無いよ、と思いましたが、やはり、最近私の心がヒロくんに向きすぎていることをOさんは敏感に感じ取っていたのでしょう。

そういえば、かつてはあんなに何でも話し合って、だからこそ色々な事態を乗り越える事が出来ていたのに、そんなOさんとさえだんだんと話さなくなったのは、やはり私が心のバランスを欠いて来たからなのでしょう。

ヒロくんが大事、でも仕事も大事、そう思った私は、仕事に支障が出ないように、実務面の改善に精を出し、そちらの方は何とかなってきたけれども、そこに携わる「人」の心を見るゆとりを無くしていたようです。




それからも、私とOさんはおしゃべりを続けました。いつもいつも本音でしゃべっていた以前と同じ様に、お互いに心の内をさらけ出して話しました。


Oさん「何だか、社長さんと二人で、奥さんの取り合いをしているみたいですね。」

私「不思議な三角関係だわねぇ・・・でも、主人があんな病気になって、息子達にも親にも話せない色々な話しをOさんが聞いてくれたから、今日までやって来られた。本当に心から感謝してるのよ。」こう言うと、決して泣くまいと思っていたのに、涙が溢れて止まりませんでした。



私達のおしゃべりは、Oさんの帰りが遅くて心配したご主人からの電話で、やっと終わりを迎えました。時計の針は8時を回っていました。




今日は、介護にばかり心が向いていた私が、ちょっと立ち止まって今の状況を客観的に見つめなおす良いきっかけとなりました。

状況はどうあれ、ヒロくんは株式会社の社長であり、私はその妻。この立場を決して忘れてはいけない。それも踏まえて、これから先の人生を考えなくてはならないと思いました。

私が歩いてゆく道には、当分濃い霧が立ち込めているのかもしれません。

コメント

よかった!

おもいきりOさんとおしゃべりができてよかった!
本音で話し合える方がそばにいてくれてお幸せです。

ときどきはこういう時間を確保なさってくださいね。
誰よりもmomoさんのことを理解してくださる方ですから・・・

こんばんは、ももさんは側に何でも話せる人が居て良いですね。なかなか、そんな人は居ません。介護しながら仕事して、ヒロ君に目が行くのは、家族だから当たり前と、思います私も毎日心配しながら、帰って来るのを待っています。今は不思議なくらい元気です。

mikiさん、ヒカリさん

コメントありがとうございます。猪突猛進も良し悪しで、たまにはちょっと立ち止まって、人の話に耳を傾ける事も大事ですね。

私はつくづく周りの人に恵まれている、と幸せを感じます。こうして、コメントを頂ける事も、どれだけ生きて行く力になっているか、感謝の気持ちで一杯です。

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