秋分の日以来、季節は律儀に秋らしくなってきた。
日が暮れるのが早い。

それでなくても何となく物悲しい日々なのに、今年は、秋の夜長が堪えそうだ。
涼しさに釣られて、夕食は鍋にしようと思った。
簡単、美味しい、栄養満点、後片付けも楽、これからは鍋に限る。
一人だから、ちょっとだけね、と思って、控えめに用意したつもりの材料が、食べきれぬまま残った。
あ~、明日も、明後日も、同じものを食べなくては・・・・
一人鍋って、難しい。
それはさて置き、今日は5日ぶりの面会日だ。
運転しながら、いつもと同じ事を考える。
良い事などある訳無いよ、って。

ところが、夫はとても良い顔でベッドに寝ていた。
楽そうな顔だった。
動きが激しいのは相変らずで、胴体のベルトは外せないが、両手は、自由になっている。
この顔なら、満点だ。
お父さん、元気だった?
今日は、良いお顔だね。楽なの?らく無理やり言わせた感があるが、それでも嬉しい。
調子が良さそうなので、車椅子

に座らせてもらった。
だけど、残念ながら、この調子の良さは、長くは続かなかった。
自由な両手は、頭を掻き毟り、眉間には皺が刻まれ、甲高い叫びを上げる。
声をかけると、一瞬目を開けるが、また直に苦悩の表情に戻る。
打つ手なし。
帰ろう。
ま・・・24時間、悪い訳でもないから、
ここは、じっと我慢だな。

もっともっと、訳の分からない

我慢を










強いられているのは、夫なのだから。
私は、この位、我慢して、頑張って生きてゆかなくては。
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