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いつでも里親募集中

±0

久しぶりに、次男と一緒に面会に行った。

どうでも良い会話をしながら助手席に座っていられるのは、随分、気分が楽でいられる。


一人、と、二人、の違いは、大きい。


少し涼しくなったので、メグちゃんを乗せて行けるようになったのも、また、楽しい。






夫は、いつもと同じだった。


「お父さん」と呼びかけると・・・・笑った。


「あ、笑った!」と言って、息子と一緒に驚いた。


顔を覗きこんで、「お母さんだよ。」と言うと、穏やかな顔で「よかった」と言った。


果物を持って行って、「食べる?」と聞くと「たべる」と言う。


「美味しい?」と聞くと「おいしい」と言う。


こう書くと、会話が成り立っているように思えるが、夫の言葉は、もはや、赤ちゃん語になっている。


「よかった」は「よかっ○×▲・・・・」


「たべる」は「たべぅ■○×▲・・・・・・」


「おいしい」は「おいxし○▲☆・・・・・」



だけど、まともな言葉が聞けなくても、歩けなくても、「良いお顔」でさえあれば、私はそれで満足だ。


久しぶりに父親に会った次男が言った。


「お父さん、若くなった様に見える。」


そうかなぁ?


私には、良く分からない。




でも、今日も、夫の良いお顔は、長くは続かなかった。


自由な両手は、頭を掻き毟り、眉間には皺が寄る。


呼びかけると目を開けて、時々は、ふっと我に返ったような良いお顔になる。


だけど、また直に、私が嫌いな顔に戻ってしまう。





こんな感じの繰り返しで、最近の夫には、あまり変化が無いように思う。


ただ、入院直前や直後の事を振り返ってみると、激しい怒りは治まったのかもしれない。


傍に居て、身体をかわさなくてはならない程、手を振り上げる事はなくなった。


悲痛な大きな声も、少なくなった。


これを、落ち着いて来た、と捉えるのか、病が進んだ、と捉えるのか、はたまた、ずっとベッド上で居ることを余儀なくされた為の諦め、と捉えるのか。


本当のところは良く分からない。


何もかも分からない。








逢いに行って、±0で帰ってくる今日この頃である。









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