ソーシャルワーカーSさんと、久しぶりに話し合いを持った。
夫の状態は、安定している。
「安定している」と言えば、聞えが良いけど、超低空飛行での安定だ。
相変らず24時間胴体拘束、時間帯に寄って両手の拘束は外されるけれど、基本は拘束だ。
これが7月23日の入院以来、ほぼずっと続いている。
これを「安定」と呼ぶ私も、随分肝っ玉が据わってきたもんだと、呆れる。

だけど、この現実を受け入れる以外に生きる術が無い身としては、肝っ玉を据わらせることの他に出来ることが思いつかない。
この所、私が面会に行っている1時間ほどの間は、表情は様々

だけど、入院直前の在宅での頃の様に、激しく怒ったり

、大きな声を出したり、手を振り上げたりすることは、ない。
苦悩の表情

が玉に瑕だけど、面会時の夫は、私にとっては、とても、とても、お利口さんに見えるのだ。
動きが激しい故の、胴体拘束は、仕方がないと思っていたけれど、両手の拘束は何故なんだろうか。
それを、Sさんに聞いてみたかった。
御主人の場合は、本当に動きが激しいので、両手が動くと、体が捻じれて危険があると言う事で、上肢の拘束になっています。
食事の時は、手で食器を払いのけたりする事もあるので、拘束します。
職員は、時間によって動かなくてはならないので。結局は、それなんだと思う。
夫の為だけに、誰か一人がずっと付いて見守りが出来れば、拘束は必要ないのだろう。
在宅で、私かヘルパーさんが、必ず夫の傍に居た時は、どんなに動きが激しくても、拘束は必要なかった。
と言っても、拘束されていなければ、夫が穏やかに過せるのかと言うと、そうではない。
自由に歩き回って

いた時が幸せだったか、と言うと、そうではない。
今の夫は、拘束があるなしに関わらず、良い時は良い、悪い時は悪い。
倒れるまで歩き続けるのと、物理的に動けなくされているのと、どちらが良いか、あまりも悲しい究極の選択だ。

ひたすら歩き続けていた時の苦悩の表情よりは、今の方がましかもしれないけど、
何処にいても、何をしても・・・・・切ない。

話題が変わった。
これから先の事なのですが、やはりK3病院がご希望ですか?昨年の入院の時から、退院後の次の居場所として
K3病院の名が挙がっている。
療養型の病院であるK3病院は、何年か前に初めて病院めぐりをした時に、とても好印象を受けた病院だ。
Sさんが、K3病院に打診されたところ、拘束はしない、その為に万一の怪我も起こり得る、そう言う事を了解の上でなら引き受けられる、との事らしい。
もう一つの可能性として、Sさんが言われるのは、有料老人ホームへの入居だ。
今よりは、もう少し手厚く見られると思うので、その気があれば探してみると言われた。
療養型の病院?
有料老人ホーム?
夫は、この先、何処へ向かってゆくのだろう。
考えなくてはならないことが、色々ありそうだ。
だけど、私の勘では、そんなに早く次の居場所へ行かなくてはならないほど、夫の状態が落ち着くことはないだろう。
きっと・・・このまま来春

を迎えるに違いない。
Sさんが言った。
奥様がどうしたいかと言う事を考えてみてください。私がどうしたいかって?
それなら簡単だ。
春
になったら、また家
に連れて帰りたいです。どうしたいか、って聞かれたから、想いを伝えて帰ってきた。
家

に帰り着いたら、きれいなあかね雲が待っていた。

そして、メグちゃんもじっと待っていてくれた。

願いが叶うと良いですね。。
私なら療養型の病院に入院してもらうべく、手続きをお願いすると思います。
今だって、お金さえあればケア付き老人(ではないけど)ホームに入れてしまうかもしれません。
夜、起こされるの嫌です。
自分の時間を持ちたいです。
楽をしたいです。
家に帰って状態が良くなるなら、連れて帰るかもしれません。
でも、見ていて辛い思いをするくらいなら見える所に居ない方がいいです。
↑これは、あくまでも私の考えです。
結局は、私は自分が大事なんです。