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いつでも里親募集中

区切り②

このまま、今のホームでお世話になろう。

そう決心した私は、息子たちに伝えた。


長男は言った。


「それが良いと思うよ。」


彼は、いつでも私がやりたいようにやれば良いと言うスタンスだ。


ところが、次男が言った。


「有料のホームなら、近くにも一杯あるよ。」


確かに、介護施設らしき建物は、あちこちにある。


ただ、私は、別のホームを探す元気は無かった。


何より、病院のワーカーさんから、夫の場合、特養はもちろん、通常の有料ホームでは看られないと言われていたからだ。


紹介されたVホームで、一ヶ月経ち、漸く皆が慣れてきた段階でもあり、今更別の所を自力で探して、改めて発病前後の様子を話すところから始めなければならないのは、正直な所、もうめんどくさかった。


数年前に、あちこち病院めぐりをした頃の元気は、今は、ない。


時の経過は、ある意味ありがたい反面、取りきれない疲労が蓄積してゆく。


Vホームのケアは、行き届いていると思える。


かと言って、夫の苦しみがなくなる訳ではないが、暖かい雰囲気の中で、大事にしてもらっていると、私が思えることは、何より必要な事だと思う。


ただ・・・遠い。


終の棲家、と心を決めるならば、面会は週に1回か2回と割り切って、それを組み入れた私の人生を過そう。



今後、どんどん年を取って行く自分に、無理を課しては、続かないと思った。



夫の事が、気になって気になって、出来るならば毎日顔を見に行きたいと言う状況は、断ち切らなくてはならないと思った。


それで・・・いい。


そう、心を決めかけていた所に、次男からの誘惑が入った。


近くに一杯ある。


彼は、パンフレットを取り寄せ、HPを開いて見せてくれた。


探してみれば、本当に驚くほど一杯あるものだ。


一昔前の私なら、きっと何軒か見学に行って、自分の目で確かめた事だろう。


しかし・・・今の私は、疲れている。


そんな気力はない。


めんどくさい、と言う思いが先にたつ。


私は、心の中ではVホームへと決めていたので、どちらかと言うと、一生懸命探してくれた次男の顔を立てるために、とりあえず一軒だけでも見学に行く事にしよう、と思った。


その結果、やっぱりVホームの方が良い、と言う結論を出せば、次男も納得してくれるだろう。


そんな訳で、一番近いAホームの見学に行く事にした。


家から7~8分だ。


いつも買い物に行っているスーパーから、ほんの2分ほど足を伸ばせば行ける。


夕方、仕事が終わってから、息子二人と一緒に出かけた。


あまりに近いので、驚いた。


普段の生活圏の中にある。


今までの病院もVホームも、私の生活圏とは、全く別の所にあった。


さあ行くぞ、と時間を作って行かなければならなかった。


だけど、Aホームに行ってみて、近いと言う事はこんなに快適なものなのだと、新しい発見をした。


普段の生活のほんのちょっとの延長で会いに行ける。


買い物のついで。


夕方仕事を終えてから。


夜遅くまでいても、帰り道も心配ない。


夫が、私の日常の中に存在する、と言う感覚だ。


一旦は決めていた心が、また、揺れ始めた。





Vホーム VS Aホーム




有料のホームは、それこそピンからキリまであると言われているが、この二つのホームの印象を、後日長男がこう言った。


ディズニーランド VS (地元の)ピクニックランド


言い得て妙である。



ディズニーランドの快適さを知ってしまった私は、ピクニックランドでは、物足らない思いがした。


夫を任せる上での、一番譲れない事は、如何に大事にしてもらえるかと言う事である。


近いけれど、本当に夫の為を思った暖かいケアが受けられるかどうか分からない所と、遠くても安心して任せられる所なら、やはり私は後者を取る。




だけど、最終的に、私はAホームを選んだ。


もちろん、近い、と言うことは大きな理由だったが、他にひとつの訳があった。




続く






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