FC2ブログ

プロフィール

Author:momo


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


FC2カウンター


フリーエリア

いつでも里親募集中

友達が来た。

友達、と言っても、実は初めて出会う。


家族の誰かが介護が必要な生活になると、ともすれば孤独に陥りやすい。


協力者はそれなりに沢山居るけれど、現状が過酷であればあるほど、話したってどうせ分かってもらえない・・と、心を閉ざしてしまう事もある。


そんな中、かなりの部分を分かり合え、共感出来るのは、やはり、同じ様な経験をしている者同士だ。


そんな訳で、我が家より少し後ろを歩いておられるH子さんとは、初対面であるにも関わらず、話しが尽きる事無く、あっという間に時間が過ぎて行った。


帰路、一緒に夫のホームへ行った。


恐らく夫は、いつもの様にしかめっ面をしているに違いないので、そんな顔を見て頂くのは、気分も良くないだろうし、申し訳ないと思ったが、ありのままの現実を見せるのも先輩の努め(?)と、理屈を付けて夫の部屋へ行った。


布団に横たわっていた夫は、やはり眉間に少々の皺があった。


コールボタンを押して、職員さんを呼び、車椅子に移乗させてもらう事にして、その間に私は、ミニキッチンで、いつもの果物を準備していた。


すると、職員さんが言った。


「今日は、ずっと調子がいいですよ。話しかけるとお返事していただきました。」


珍しい事だ。


職員さんのほうから、こう言われたのは初めてだった。


その言葉通り、車椅子に移った夫の顔は、とても穏かで良い表情だった。


話しかけると、何らかの言葉が返って来たりする。


絶好調


お八つを食べたあと、H子さんをお見送りする為に、一緒に外へ出た。


陽射しが眩しい。


夫は、H子さんとお別れするまで、その穏かさを崩す事無く、良い顔のまま居てくれた。


その後、しばらく日光浴をした。


ズボンの裾を膝まで捲り上げて、5月の眩い光をたっぷりと浴びた。


夫の穏かさはそのまま暫く続いたが、お部屋に戻って、暫くすると、とうとう眉間の皺が復活してしまった。


でも、私は本当に満足だった。


お客様の前で、ずっと穏かで居てくれた夫に感謝一杯だった。


振り返れば、夫は元気だった頃は、人に対する気遣いが上手だった。


私の友達が遊びに来た時は、柔らかい笑顔で登場し、冗談で笑わせたりして、友達から、素敵なご主人ね、などと言われたものだった。



まさか、まさか、


夫に、「今日は、お友達と一緒に来たのよ。」と言ったから、得意だった気遣いをしてくれて、穏かな顔でいてくれた訳ではあるまい。


だけど・・・


そうではない、と否定するのも夫に悪い気がするし、


そうだ、


今度また、友達を連れて行って見よう。



006きつかい







コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |